【カナダ】仕事で久しぶりに苛立ったこと、気づいたこと

久しぶりのブログ更新☆今回は私が働いているカナダのレストランで経験したことを書こうと思う。
私は3つのレストランを掛け持ちしている。
そのうちの一つはフードランナーと言って、キッチンから仕上がったディッシュを正確に盛りつけたり必要なものを準備したりして、的確にお客様のテーブルに届けるというお仕事。
英語環境で四苦八苦しながらの仕事だけど仕事場の人たちが親切でしっかり私の言葉を聞こうと耳を傾けてくれるので、安心して楽しく過ごしている。
そんな中、ある出来事があった。
レストランで働き始めたのは同じ時期だけど、私は他の仕事があるので週2日、この人は週5日ほど働いている。
役割は決まっていないけど大抵、この人がデッシュの盛りつけ等の準備をして私がテーブルに運ぶ役割。
たまに盛りつけに不足したものがある時は足りなかったものを私が持っていく。←なんか私が準備不足のような印象だよね。。
いいんだよ?準備して、「持って行って。」て言っても。でも準備の責任くらいしっかり持ってよ。
謝りもしないしね。はっ
そして今までに経験したことない多忙な時間があった。
忙しいときは、ヘッドシェフがフードランナーの盛りつけ仕事を手伝ってくれる。
そしてディッシュを運ぶことも私とその人に振り分けてくれる。
出来事が起こったっときは丁度ヘッドシェフ不在。その男の子が自分の盛りつけたマッスルとホワイトワインスープ添えを私に持っていくように頼んできた。
フードランナーがこのディッシュにセットするのは「レモン一切れ、パン(スープに入れる)、ハンドタオル」
私はタグ内容(詳細)を確認せずにそのまま言われたテーブル番号に持って行ったんだけど、なんとそのテーブルのお客様がグルテンアレルギーの方だった。
グルテンとは小麦粉を水に溶かしたとき粘々するもの。タンパク質のある成分とある成分がくっついてできるこれがグルテン、らしい。
このグルテンが体に悪影響を及ぼしたり、アレルギーを持つ人もいたりする。
グルテンのことは過去の経験上知っていた。ただ、タグを見ていなかったので気づけなかった。
その人を信頼していたってこともあって、迂闊にも確認作業を怠った。
すぐにそのディッシュをキッチンに持っていき、その人に事情を話すと「分からない、キッチンに聞いて。」と言ってきた。
「お前が入れたんだろ(怒)お前が解決しろよ!」と心の中で怒号したとき、
ヘッドシェフが戻ってきたので、事情を以下のように話した。
「WE put the bread into the soup, but customer had a gluten allergy. Could I take it out and send this food out or remake it?」
お気づきでしょうか?
英語で説明した時私はあえて「WE」と使ったことを。なんか、その子がしたって言うのが気が引けたんだよね。。。
ヘッドシェフは、アレルギーだから作り直しって言って、キッチンに指示して私にこれからはアレルギーについて気を付けてねと一言。
そして、ヘッドシェフがシェフに「Pino(私)が入れてしまったんだ。」と話していたのを聞いて、
「違ーーう!私じゃない~。」って思ったけど、もう否定することも気が引けて←チキン野郎「ソーリー」と答えた。
ヘッドシェフは「大丈夫、Pinoは良く働いているよ!You’re the best!」ってフォローしてくれたけど、素直に反省できない。。
そしてふと奴をみるとなんか少し離れて違うことしてるし。
「お前だろーー!スープにパンぶち込んでくれた奴は!!何してくれとんねん、そして今何しとんねん!そこは自分から僕が入れましたって言いだすところやろ!!」
(関西人ではないけれど、もう本当にこれくらいの激熱な温度で怒ってた(心のなかで))
そのテーブルを担当しているサーバーもキッチンに作り直しの確認をしに来て、また私が謝り…。は~~~~~。
その日はそいつと目を合わせるのも嫌で、指示に従うのも嫌で嫌で。。
でもシェフとヘッドシェフのフォローやサーバー達からの励ましのもと、頑張れた。
フードランナーを始めた頃は、フードランナー歴の長いカナダ人の男の子に色々詳しく親切に教えてもらって、「若いのにしっかりした子だな~。」と思っていた。
その子が少しだけミスをして私がふいについなぜか謝ったら、そのカナダ人の子は「Pinoが謝ることないよ。僕がしたんだから。」って言ってくれた。
国で比較したくないけど、こんなことがあるとその国全体の印象として私の中で残る。反面教師として、海外で日本人として暮らすことに気を配ろうと改めて自覚した。もちろん主張することは大事だし、日本人の良さを忘れないことも大事。自分の価値観を見つめるきっかけになった。
私は、日本で働いた経験で培ったスキル:そいつは私の人生において関係ない。だからこいつが私にしたことを気にする必要もない。
という気持ちの持ち方で接した。仕事はしっかりこなしたいから、コミュニケーションは取りながらも、必要以外は接触しない。
オーダーのタグがあがってきたとき、そのタグには「NO coleslaw Sub Extra fries」と書かれてあった。私は、「コールスローは必要なくて、フライドポテトを多めに追加」と解釈したけど、そいつは「コールスローなしのサラダとフライドポテトを多め」と意見が分かれた。そいつが自分の意見を譲ろうとしないので、私のイライラも上昇。怒って自分の意見を通しても解決にはならないので、サーバーに確認しに行った。すると私の解釈が正しかったので、サーバーに確認したことを伝えると、そいつもそれに従った。
それからは気持ち的に仕事がやりやすかった。
今までそいつと仕事していた時は自分から行動してサーバーに聞きに行くこともなかったし、そいつの指示に従っていたけど今はそいつへの信頼ゼロだから、
自分が疑問に思ったことは自分で確認して共有する、と決めた。
おそらくそいつは、私の英語が第一言語じゃないからサーバーやシェフとのコミュニケーションが取りづらいと思っていて自分がしっかりしなくては、という緊張感のなかで仕事をこなしていたかもしれない。
そう相手の気持ちをいいように考えてみると相手を許してやろうと思える。
絶対関わりたくないけど。
そいつと仕事をしているときに感じるのは、そいつは自分の意見が間違っているかもしれないとか考えないで話している気がする。そして間違っていても謝らない。
心の中でくそだな、と思いながらうわべの付き合いができるようになった自分のことを褒めてあげたい。昔だったら、拒絶反応でその仕事すら辞めると思うけど、まだ留まっていられるのは、他のスタッフが親切でスタッフミールが美味しくて、ホスピタリティー溢れるレストランで働くのが楽しいと感じているからだと思う。
この出来事があった日は次の仕事探しをしようか考えていたけどね。(笑)
ポッチとクリック、励みになります。
にほんブログ村